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看板を作る前に決めておきたい7つのこと|お店らしさを形にするための準備ガイド

「看板に何を載せればいいの?」

「どのくらいの大きさが必要?」

「お店に合う看板の種類がわからない」

お店の顔となる看板。せっかく作るなら、雰囲気がすてきなだけでなく、必要な人にきちんと見つけてもらえる看板にしたいものです。

けれど、いざ看板を作ろうとすると、決めることの多さに戸惑う方も少なくありません。

看板づくりで大切なのは、最初から完成形を思い描くことではなく、看板に担ってほしい役割を一つずつ整理することです。今回は、看板の相談や見積もりを依頼する前に決めておきたい7つのことをご紹介します。

すべてを細かく決められなくても問題ありません。「ここまでは決まっている」「この部分は相談したい」と整理しておくだけでも、打ち合わせがスムーズになり、完成後のイメージ違いを防ぎやすくなります。

まずは7つの項目を確認しましょう

決めておきたいこと 考えるときのポイント
1.看板を作る目的 看板を見た人に、何を知ってほしいか・何をしてほしいか
2.届けたい相手 どのようなお客様に見つけてもらいたいか
3.掲載する情報 店名、業種、営業時間など、何を優先して伝えるか
4.設置場所と見られ方 どこから、どの距離で、どのような状況で見られるか
5.看板の種類と大きさ 目的や設置環境に合う形状・サイズは何か
6.デザインの方向性 お店らしさを、色・書体・素材でどう表現するか
7.予算とスケジュール どこまでの費用を見込み、いつまでに完成させたいか
  1. 看板を作る目的

    最初に決めたいのは、「なぜ看板を作るのか」です。

    看板には、お店の存在を知らせる、入口へ案内する、サービス内容を伝える、お店の雰囲気を印象づけるなど、さまざまな役割があります。目的が曖昧なままデザインを始めると、載せたい情報が増えすぎたり、見た目は整っていても役割を果たしにくい看板になったりすることがあります。

    たとえば、同じカフェの看板でも、目的によって適した内容は変わります。

    • 遠くからお店を見つけてもらうなら、店名やロゴを大きく見せる
    • 通りがかった方に入店してもらうなら、ランチやテイクアウトなどの特徴を伝える
    • 入口が分かりにくいなら、矢印や階数を分かりやすく表示する
    • お店の世界観を伝えるなら、外観と調和する素材や色を選ぶ

    一つの看板にすべての役割を持たせる必要はありません。壁面看板では店名を伝え、スタンド看板ではメニューを紹介するなど、複数の看板で役割を分けたほうが見やすくなる場合もあります。

    まずは、「看板を見た方に、最初に何をしてほしいか」を一つ決めてみましょう。

  2. 届けたい相手

    次に考えたいのは、どのようなお客様に看板を見つけてもらいたいかです。年齢や性別だけでなく、お店を利用する場面までイメージすると、必要なデザインが見えやすくなります。

    たとえば、仕事帰りに立ち寄る方が多いサロンなら、夕方以降でも見つけやすい照明や文字の見え方が大切です。小さなお子さまと保護者が通う教室なら、親しみやすさに加えて、安心感や内容の分かりやすさも求められます。落ち着いた時間を過ごしたい大人向けのカフェなら、色数を抑えた上品なデザインが似合うでしょう。

    「できるだけ多くの人に好かれる看板」を目指すと、かえって特徴のない印象になることがあります。すべての人に合わせるのではなく、特に来てほしいお客様を思い浮かべることが、お店らしい看板づくりにつながります。

    すでにロゴやショップカード、ウェブサイトなどがある場合は、それらを看板製作会社へ共有しておくと、ブランド全体に統一感を持たせやすくなります。

  3. 掲載する情報

    看板の面積には限りがあるため、情報は「載せられるか」ではなく「短時間で伝わるか」という視点で選ぶことが大切です。

    はじめに、掲載したい内容を次の二つに分けてみましょう。

    必ず伝えたい情報

    • 店名・施設名
    • 業種やサービス内容
    • 入口の方向や階数
    • 営業時間・定休日

    必要に応じて加える情報

    • 電話番号
    • ウェブサイトやSNSへつながる二次元コード
    • メニューや料金
    • キャッチコピー
    • 予約制、女性専用、テイクアウト対応などの特徴

    どの情報が必要かは、看板の役割と見る距離によって変わります。車や自転車から見る看板に細かな営業時間や二次元コードを載せても、読み取る時間はほとんどありません。一方、入口前のスタンド看板であれば、メニューや料金を落ち着いて確認してもらえます。

    大切なのは、情報をたくさん載せることではなく、優先順位をつけることです。「店名」「何のお店か」「入口はどこか」など、最も重要な情報から順に大きく見せると、自然に読みやすい看板になります。

  4. 設置場所と見られ方

    同じデザインでも、設置する場所によって見え方は大きく変わります。看板を作る前に、設置予定の壁や窓だけでなく、少し離れた場所からの見え方も確認しましょう。

    特に見ておきたいのは、次のような点です。

    • お客様は主にどちらの方向から来るか
    • 歩行中、運転中、立ち止まった状態のどれで見るか
    • 看板までのおおよその距離
    • 街路樹、電柱、駐車車両などに隠れないか
    • 周囲の建物や看板に埋もれないか
    • 昼と夜で明るさがどう変わるか
    • 日差しや照明が反射しないか
    • 雨風を受けやすい場所か

    正面から見える壁面看板だけでは、横方向から歩いてくる方に気づかれにくいことがあります。その場合は、建物から垂直に出す突き出し看板や、入口付近に置くスタンド看板を組み合わせる方法があります。夜間営業のお店では、照明を当てる、光る看板を選ぶ、明るい文字色と暗い背景色を組み合わせるなど、営業時間中の見え方も考える必要があります。

    設置場所を撮影するときは、設置面の正面写真に加え、お客様が来る方向から少し離れて撮った写真があると、看板の位置やサイズを検討しやすくなります。

  5. 看板の種類と大きさ

    看板にはさまざまな種類があり、それぞれ得意な役割が異なります。見た目の好みだけでなく、目的と設置環境から選びましょう。

    サイズを決めるときは、設置できる範囲だけでなく、「どの距離から何を読ませたいか」を考えます。広い壁があるからといって、大きな看板が必ず必要とは限りません。反対に、外観とのバランスだけを優先して小さくすると、道の反対側から店名が読めないことがあります。

    遠くから見る看板ほど、文字を大きく、情報を少なくするのが基本です。近くで見る案内看板では、営業時間や連絡先などの情報を加えることができます。図面上のサイズだけで判断せず、設置写真に看板の大きさを当てはめたイメージで確認すると、完成後のサイズ感を想像しやすくなります。

    素材については、屋内・屋外、使用予定期間、設置方法、日当たりや風雨の影響によって適したものが変わります。素材名が分からない場合は、使用環境と希望する雰囲気を伝え、製作会社に提案してもらう方法でも問題ありません。

  6. デザインの方向性

    看板のデザインを考えるときは、好きな色や書体を一つずつ選ぶ前に、「お店をどのように感じてもらいたいか」を言葉にしてみましょう。

    たとえば、次のように三つほどの言葉にまとめると、方向性を共有しやすくなります。

    • やさしい・清潔感・ナチュラル
    • 上品・落ち着き・大人っぽい
    • 明るい・親しみやすい・楽しい
    • シンプル・誠実・信頼感

    同じピンクでも、淡いピンクはやさしく穏やかな印象に、鮮やかなピンクは華やかで活発な印象になります。書体も、明朝体なら上品で落ち着いた雰囲気、ゴシック体なら分かりやすく現代的な雰囲気、手書き文字なら親しみや温かみを表現しやすくなります。

    ただし、雰囲気を優先するあまり、文字と背景の明るさが近くなると、店名が読みにくくなります。特に淡い色同士の組み合わせや、細い文字を使う場合は注意が必要です。おしゃれに見えることと、必要な情報が読めることの両方を大切にしましょう。

    参考にしたい看板や店舗の写真がある場合は、「この写真の色が好き」「余白のある雰囲気にしたい」「かわいすぎる印象は避けたい」など、気に入った点と避けたい点を添えて共有すると、好みがより正確に伝わります。

  7. 予算とスケジュール

    最後に、予算と完成希望日を整理します。

    看板にかかる費用は、本体の製作費だけではありません。依頼内容によっては、デザイン費、現地調査費、運搬費、取付施工費、高所作業車や足場の費用、電気工事費、既存看板の撤去・処分費、許可申請に関する費用などが必要になる場合があります。

    予算を伝えるときは、「看板本体だけで〇円」なのか、「デザインから設置まで含めて〇円」なのかを明確にしておくと、条件に合った提案を受けやすくなります。費用を抑えたい場合も、単純にサイズを小さくするのではなく、素材や形状、設置方法、看板の数などを含めて相談すると、目的を保ちながら調整できることがあります。

    スケジュールは、開店日やリニューアル日から逆算して考えます。看板は、相談後すぐに完成するとは限りません。一般的には、内容の整理、現地確認、見積もり、デザイン作成・修正、最終確認、製作、取付という工程があります。看板の種類や大きさ、設置環境、申請の有無によって必要な期間は変わります。

    特に、新規オープンでは内装工事や印刷物の準備と時期が重なりやすいため、店名やロゴが決まった段階で早めに相談しておくと安心です。完成希望日だけでなく、「この日までにデザインを確認したい」「内装工事のこの日に取付を合わせたい」といった予定も共有しておきましょう。

看板の種類別|向いている使い方

それぞれの看板が得意とする役割を、一覧で確認してみましょう。

看板の種類 主な特徴・向いている使い方
プレート看板 壁やフェンスなどに設置しやすく、店名・案内・駐車場表示など幅広く使える
スタンド看板 入口付近に置き、メニューや料金、営業中であることを伝えやすい
突き出し看板 建物に対して垂直に設置し、通りを歩く方から見つけてもらいやすい
カルプ文字・切り文字 店名やロゴの形を立体的に表現し、外観に上質な印象を加えやすい
ウィンドウサイン 窓やガラス扉を活用し、店名・営業時間・目隠しなどを表示できる
のぼり旗・店頭幕 季節の催しやサービスを大きく伝えやすく、比較的内容を更新しやすい
電飾看板・内照式看板 夜間や暗い場所でも存在を知らせやすい

相談前に使える簡単チェックリスト

次の項目を分かる範囲でまとめておくと、看板製作会社への相談がスムーズになります。

  • 看板を作る目的
  • 特に来てほしいお客様
  • 必ず掲載したい情報
  • 設置場所の住所・設置面
  • お客様が看板を見る方向と距離
  • 希望する看板の種類・大きさ
  • 希望する雰囲気・色・書体
  • 参考にしたい写真やデザイン
  • 避けたい色やイメージ
  • 予算の範囲
  • 完成希望日・取付希望日
  • 管理会社や物件所有者への確認状況

空欄があっても構いません。分からない部分を無理に決めるのではなく、相談したい項目として残しておくことも、失敗を防ぐための大切な準備です。

SUMMARY

看板づくりは「何を伝えたいか」の整理から

  • デザインから考える前に、目的・届けたい相手・掲載情報・設置場所を整理する
  • 一つの看板にすべての役割を持たせず、複数の看板で役割を分ける方法もある
  • 情報は多く載せるのではなく、見る距離に合わせて優先順位をつける
  • 設置場所は、正面だけでなくお客様が来る方向・距離・昼夜の見え方まで確認する
  • 屋外広告物の条例や、管理会社・物件所有者への確認も早めに済ませておく
  • 予算は「どこまでを含む金額か」を明確にし、スケジュールは開店日から逆算する

土台となる条件が決まると、看板の種類や大きさ、デザインにも自然と理由が生まれます。今回ご紹介した7つの項目がすべて決まっていなくても、心配はいりません。決まっていることと迷っていることを分けておくだけでも、希望を伝えやすくなります。

atelier CUVICでは、お店の雰囲気や設置環境、ご予算などを伺いながら、看板のデザイン・製作・施工までご提案しています。「看板の種類が分からない」「イメージをうまく言葉にできない」という段階でも、お気軽にご相談ください。

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