お店の看板はどの種類を選ぶ?代表的な看板と使い分け
「看板の種類が多くて、何を選べばいいか分からない」
「お店には一つあれば十分?」
「名前は聞いたことがあるけれど、違いが分からない」
お店の看板を作ろうと調べてみると、プレート看板、スタンド看板、突き出し看板、切り文字、ウィンドウサインなど、さまざまな名前が出てきます。
「どの看板を選べばよいの?」「お店には一つあれば十分?」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
看板には、それぞれ得意な役割があります。遠くからお店の存在を知らせる看板と、入口でメニューを読んでもらう看板では、適した形や設置場所が異なります。
看板の名前は、分類の仕方によって重なることがあります
看板の種類を知る前に覚えておきたいのが、看板の呼び方には「設置する場所」「形や構造」「素材」など、異なる分類が混在しているということです。
例えば、「壁面看板」は建物の壁に設置する看板の総称です。壁面看板の中には、平らなプレート看板、内側から光る電飾看板、文字だけを取り付ける切り文字看板などがあります。
同様に、突き出し看板にも光らないタイプと電飾タイプがあります。一つの看板が複数の呼び方に当てはまることもあるため、名称だけで判断するのではなく、「どこに設置し、どの方向から見せ、何を伝えるか」を基準に選びましょう。
代表的な看板を一覧で比較
| 看板の種類 | 主な役割 | 見てもらいやすい方向 | 向いている情報 |
|---|---|---|---|
| ファサード・壁面看板 | お店の存在と店名を知らせる | 建物の正面 | 店名、ロゴ、業種 |
| プレート看板 | 店名や案内を分かりやすく表示する | 正面・近距離 | 店名、料金、駐車場案内 |
| スタンド看板 | 入店前に詳しい情報を伝える | 入口付近 | メニュー、料金、キャンペーン |
| 突き出し・袖看板 | 通りの左右から見つけてもらう | 建物に対して横方向 | 店名、ロゴ、業種 |
| 切り文字・立体文字 | お店の印象を整える | 正面 | 店名、ロゴ |
| ウィンドウサイン | 窓を案内・装飾面として使う | 建物の外側 | 店名、営業時間、サービス内容 |
| 電飾・発光看板 | 夜間や暗い場所で存在を知らせる | 仕様によって異なる | 店名、ロゴ、業種 |
| のぼり旗・店頭幕 | 商品や催しを目立たせる | 歩道・道路側 | 商品名、営業中、期間限定情報 |
1.ファサード・壁面看板|お店の顔になるメイン看板
ファサード看板・壁面看板は、店舗の正面や入口上部、外壁などに設置する看板です。店名やロゴを大きく表示し、「ここにお店があります」と知らせる役割を持ちます。
ファサードとは建物の正面部分を指す言葉で、ファサード看板は特定の素材や構造だけを表す名称ではありません。アルミ複合板を使った平らな看板、照明を内蔵した看板、カルプ文字やステンレス文字など、外観に合わせてさまざまな仕様を選べます。
以前設置していた文字看板の撤去後の跡を隠すため、アルミ枠付のプレート看板に立体切り文字を取り付けて施工したワン。
向いている使い方
- 店名やロゴを大きく見せたい
- 建物の正面からお店の存在を知らせたい
- 外観全体の印象を整えたい
- 道路の反対側など、少し離れた場所から見せたい
選ぶときの注意点
建物と平行に取り付けるため、正面からは見やすくても、通りを横方向に歩く方からは気づかれにくいことがあります。歩行者が左右から来る立地では、突き出し看板を組み合わせると見つけてもらいやすくなります。
2.プレート看板|幅広い用途に使えるシンプルな看板
プレート看板は、アルミ複合板やアクリルなどの平らな板に、印刷したシートや切り文字を施した看板です。壁面、フェンス、門扉などさまざまな場所に設置できます。
長方形だけでなく、丸形やロゴに合わせた形へ加工することもできます。写真やイラストを使ったフルカラーのデザインにも対応しやすく、比較的費用を抑えやすいことも特徴です。
向いている使い方
- 店名やサービス内容を表示したい
- 駐車場や入口の方向を案内したい
- 料金表や注意事項を分かりやすく載せたい
- フェンスや門扉へ取り付けたい
選ぶときの注意点
薄い板状のため、素材そのものには大きな立体感がありません。お店の顔となる看板に高級感や奥行きを出したい場合は、フレームや照明を加える、立体文字を組み合わせるなどの方法があります。
取付方法は、看板の大きさ、設置面の材質、屋内・屋外によって変わります。大きな看板や風を受ける場所では、接着だけでなく、ビスや下地を使った確実な固定が必要です。
3.スタンド看板|入口でメニューや料金を伝える看板
スタンド看板は、店舗の入口付近に置いて使う自立式の看板です。A型看板、ポスタースタンド、電飾スタンド、黒板タイプなど、さまざまな形があります。
壁面看板よりもお客様の目線に近く、立ち止まって内容を読んでもらいやすいため、メニューや料金、キャンペーンなど、少し詳しい情報を伝えるのに向いています。
向いている使い方
- メニューや料金を入店前に見てもらいたい
- 本日のおすすめや空席状況を伝えたい
- 営業中であることを知らせたい
- 季節ごとに内容を入れ替えたい
選ぶときの注意点
スタンド看板は持ち運びや内容変更がしやすい一方、風で倒れないように安定性を確認する必要があります。設置後も通行の妨げにならない位置へ置き、閉店後や悪天候時の収納場所も考えておきましょう。
公道上へ自由に置けるものではありません。基本的には店舗の敷地内に設置し、商業施設や賃貸物件では管理者のルールも確認します。
4.突き出し看板・袖看板|通りの左右から見つけてもらう看板
突き出し看板・袖看板は、建物の壁から道路側へ垂直に突き出すように設置する看板です。建物と平行な壁面看板とは異なり、通りを歩く方や走行する車から見つけてもらいやすい特徴があります。
店舗が並ぶ通り、間口が狭いお店、建物の2階以上にあるお店などでは、特に役立ちます。両面表示にすれば、左右のどちらから来る方にも情報を伝えられます。
ファサード部分に突き出し看板を設置したワン。シンプルなデザインながらも、大きく確実な存在感があるワン。
向いている使い方
- 横方向から歩いてくる方に気づいてもらいたい
- 店舗の間口が狭く、正面看板が目立ちにくい
- 2階や地下にある店舗の位置を知らせたい
- 夜間も店名を見せたい
選ぶときの注意点
表示面が比較的小さいため、細かな営業時間や長い文章には向きません。店名、ロゴ、業種など、短い情報に絞りましょう。
看板が道路の上空へ出る場合は、道路占用許可などが必要になることがあります。建物への固定方法や風の影響も含め、専門業者による現地確認が重要です。
5.切り文字・立体文字|店名やロゴを美しく見せる看板
切り文字・立体文字は、店名やロゴの形に素材を切り抜き、文字を一つずつ壁へ取り付ける看板です。ステンレス、カルプ、アクリルなどの素材が使われます。
背景となる板を使わないため、建物の素材感を生かしながら、すっきりとした外観に仕上げられます。壁から少し浮かせて影をつくる方法や、文字の背面を光らせる方法もあります。
向いている使い方
- お店のロゴや書体をきれいに見せたい
- 外観に高級感や立体感を加えたい
- 看板らしさを抑えて建物になじませたい
- サロン、クリニック、オフィスなどの印象を整えたい
選ぶときの注意点
細すぎる書体や小さなパーツの多いロゴは、素材やサイズによって製作が難しい場合があります。また、壁面の凹凸や材質によって取付方法が変わります。
背景の壁と文字の明るさが近いと、せっかくの文字が読みにくくなります。色の差や照明、文字を浮かせたときにできる影まで含めて確認しましょう。
6.ウィンドウサイン|窓やガラス扉を看板として活用
ウィンドウサインは、窓やガラス扉へシートを貼り、店名、ロゴ、営業時間などを表示する方法です。看板を取り付けられる壁が少ない店舗でも、ガラス面を有効に使えます。
文字だけを貼るカッティングシート、写真や色を印刷するインクジェットシート、目隠しにも使えるすりガラス調フィルムなどがあります。
向いている使い方
- ドアへ店名や営業時間を表示したい
- 大きな窓を広告・装飾面として使いたい
- 店内を適度に目隠ししたい
- 外観の雰囲気を手軽に整えたい
選ぶときの注意点
窓の内側と外側のどちらへ貼るかによって、使用するシートやデータの向きが変わります。内貼りは風雨の影響を受けにくい一方、ガラスの反射や色によって外から見えにくくなることがあります。
店内の照明、窓ガラスの色、昼夜の見え方を確認し、透明部分と不透明部分のバランスを決めましょう。広い面積を覆う場合は、店内の採光や外からの視線も考慮します。
7.電飾看板・発光サイン|夜間もお店の存在を知らせる看板
電飾看板は、内部のLEDなどで表示面を光らせる看板です。壁面看板、突き出し看板、スタンド看板など、さまざまな形に電飾タイプがあります。
文字の内部や正面を光らせるチャンネル文字、文字の背面から壁へ光を広げるバックライト文字、正面と側面を光らせるハイブリッドサインなどもあります。
向いている使い方
- 夕方以降も営業している
- 周辺が暗く、通常の看板では見つけにくい
- 店名やロゴを印象的に見せたい
- 離れた場所から店舗の位置を知らせたい
選ぶときの注意点
本体価格だけでなく、配線や電源、電気工事、将来の点検・修理についても確認が必要です。また、明るければ必ず読みやすいわけではありません。周囲に対して明るすぎると、文字の輪郭がぼやけたり、近隣へ光が漏れたりすることがあります。
営業時間、周辺の明るさ、建物の色に合った発光方法と明るさを選びましょう。
8.のぼり旗・店頭幕|商品や季節の情報を大きく伝える看板
のぼり旗や店頭幕は、布やターポリンなどを使った看板です。比較的取り入れやすく、季節商品、ランチ、テイクアウト、セール、イベントなどを目立たせたいときに役立ちます。
店頭幕は広い面を使って店名や商品写真を表現でき、店舗の外観を装飾する役割もあります。のぼり旗は風で動くため視線を集めやすく、複数本を設置して売り場の存在感を高める使い方もあります。
向いている使い方
- 新規オープンやイベントを知らせたい
- 季節商品やキャンペーンを訴求したい
- キッチンカーや期間限定店舗を装飾したい
- 固定看板に加えて通りからの視認性を高めたい
選ぶときの注意点
布製の看板は、固定看板と比べて風雨や紫外線の影響を受けやすく、色あせや破れが生じることがあります。強風時には片付けられるようにし、定期的に状態を確認しましょう。
情報を詰め込みすぎると、風で動いたときに読めなくなります。のぼり旗では商品名や「営業中」など、一目で分かる短い言葉が適しています。
看板は一種類だけでなく、役割を分けて組み合わせる
一つの看板に、店名、メニュー、営業時間、電話番号、二次元コードなどをすべて載せると、文字が小さくなり、かえって伝わりにくくなることがあります。
複数の看板を使い、見る距離や目的に合わせて情報を分けると効果的です。
| 業種 | 組み合わせ例 | それぞれの役割 |
|---|---|---|
| カフェ・ベーカリー | 立体文字+突き出し看板+スタンド看板 | 店名の印象づくり、通りからの発見、メニュー案内 |
| 美容室・サロン | 切り文字+ウィンドウサイン+照明 | 上質な外観、営業時間表示、夜間の視認性 |
| クリニック・歯科医院 | 壁面看板+突き出し看板+プレート看板 | 医院名、横方向からの発見、診療時間・駐車場案内 |
| スクール・教室 | プレート看板+ウィンドウサイン+スタンド看板 | 教室名、対象やコースの表示、体験案内 |
| 雑貨店・アパレル | 切り文字+店頭幕・のぼり旗 | ブランドイメージ、イベントやセールの告知 |
大切なのは、看板の数を増やすことではないワン。「遠くから見つけてもらう看板」「入口へ導く看板」「近くで詳しく読んでもらう看板」というように、必要な役割を補い合うことだワン。
看板の種類を選ぶときに確認したいこと
どの方向からお客様が来るか
正面から見えるなら壁面看板、横方向からの通行が多いなら突き出し看板が役立ちます。入口が奥まっている場合は、スタンド看板や誘導プレートも必要です。
何を伝えたいか
店名を印象づけたいのか、メニューを見せたいのか、入口を案内したいのかによって、適した看板が変わります。
昼と夜のどちらで見られるか
夜間営業のお店では、既存の街灯だけで十分に見えるか確認します。必要に応じて外照式照明や電飾看板を検討します。
内容を変更する予定があるか
店名やロゴなど長く使う情報は固定看板へ、メニューや催しなど変わりやすい情報はスタンド看板やのぼり旗へ分けると更新しやすくなります。
設置できる場所と管理方法
壁の材質、窓の大きさ、電源の有無、収納場所などを確認します。賃貸物件や商業施設では、管理会社や施設の看板ルールも確認しておきましょう。
SUMMARY
看板の種類は「見せたい方向」と「役割」から選ぶ
- 正面から店名を大きく見せるなら、ファサード・壁面看板
- メニューや料金を入口で伝えるなら、スタンド看板
- 通りの左右から見つけてもらうなら、突き出し・袖看板
- 店名やロゴを美しく見せるなら、切り文字・立体文字
- 窓を案内や装飾に使うなら、ウィンドウサイン
- 夜間の視認性を高めるなら、電飾看板・発光サイン
- 商品やイベントを目立たせるなら、のぼり旗・店頭幕
お店に合う看板を選ぶときは、見た目の好みだけでなく、誰に、どこから、何を伝えたいかを考えることが大切です。
一種類ですべてを伝えようとせず、見る距離に応じて看板の役割を分けることで、情報が伝わりやすく、お店の雰囲気も整った外観になります。
atelier CUVICでは、設置場所やお客様の動線、お店のイメージを確認しながら、看板の種類・素材・デザイン・取付方法をご提案しています。
今回は、お店でよく使われる代表的な看板の特徴と使い分けをご紹介するワン。